オンラインボイトレのメリットとデメリット

前回の記事で「オンラインボイトレの効果があるのか?」というテーマについて、私個人の経験からのお話をさせて頂きました。
そして今回は「オンラインボイトレのメリットとデメリット(アクシデントの可能性あり)」というテーマについてお話ししたいと思います。今回もあくまでも私の経験からのお話になりますが、皆さんの何かのお役に立てば嬉しく思います。
まず最初に
- 【オンラインボイトレのメリット】
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- 風邪やウイルスの感染の心配なくボイトレを受けられる
- 自宅や使い慣れたスタジオなど「いつもの自分の環境」でレッスンを受けられる
- モニター画面と音声に意識を集中するのでレッスンに集中しやすい
- イヤホン(ヘッドホン)を使用するのでラウドする(大声で歌う)クセを改善しやすい
- 口元の動きなどトレーナーと自分の動きの違いをモニター画面で比較して見ることができる
- オーディオインターフェイスを使えれば自分の声をしっかりモニターしながらレッスンできる
何気に思いつくものをあげただけでもこれだけのメリットがあると思いますし、私が担当する生徒さんの個別ケースを一人ずつ書き出せばもっと沢山出てきます。
そしてさらに
- 【オンラインでのボイトレがオススメだと思われる人】
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- 忙しくてスクールとの往復の時間が取れない人
- すきま時間をうまく使ってボイトレを受けたい人
- 「ボイトレを受けていることを人に知られたくない」という人
- 通える距離に良いボイストレーニングスクールがないという人
が、私の経験から出る「オンラインでのボイトレがオススメ」というタイプの方です。
とは言っても、当然、メリットばかりという訳ではありません。
オンライン形式であっても、目的は「ボイストレーニングレッスン」ですから、下記のようなことに対して備える必要も出て来ます。
【オンラインボイトレのデメリット(起こりうるアクシデント)】
●インターネット回線速度が遅くなった場合
・トレーナー側の音声が聴き取りにくくなることがある。
・映像と音声がズレることがある。
●ヘッドホンやイヤホンマイクを使わない場合
・スマホやPCの内蔵スピーカーで聴くと、細かな歌唱レクチャーが聴き取りにくい場合がある。
・自分の場所によっては周囲の雑音で自分の声やトレーナーの声が聴き取りにくい場合がある。
●自宅でのボイトレ受講の場合
・時間帯や住まいによってはしっかりした音量で声を出せない場合がある。(騒音クレーム)
デメリットと言うほどではないですが、私の経験から「オンラインボイトレ」ではこれらのアクシデントに見舞われる可能性があります。
だからこそ、そうならないため(アクシデントを避けるため)の準備が必要になってきます。
その準備を整える「ひと手間」を「ひと手間 = デメリット」と感じる人もいるかもしれませんが、本来の目的はあくまでも「トレーナーがいる場所に出向くことなく、質の高いボイストレーニングをしっかり受ける」ということですから、アクシデントの可能性を最小限にするための準備はデメリットとは言い切れないのではないか?と思います。
たとえるとすれば、通常の直接対面形式のボイトレで「体調を万全にして、歌う曲の用意もしてレッスンにのぞむ」ということは当然で、それとあまり変わらないことです。
『快適で質の高いオンラインボイトレを受けるための準備』は
『自分のボイトレの成果をより大きくするための準備』です。
もちろん、『快適で質の高いオンラインボイトレを受けるための準備』を整えれば、お話ししたアクシデントの心配はほぼ解消され、ほぼストレスフリーな状態でオンラインボイトレを受けることができます。
今回のテーマである「オンラインボイトレのメリットとデメリット」について、私の経験上の回答は、
「アクシデントを避ける準備を整えればデメリットはほぼ無い」
ということです。
そして、次の記事では『快適で質の高いオンラインボイトレを受けるための準備』の具体的な内容についてお伝えします。

タプアヴォイスアカデミー
Takayoshi Makino